歯を残す
フラップ手術(歯肉剥離掻爬術)
歯ぐきをめくって歯の根の表面とまわりの骨を直接見ながら清掃し、歯ぐきを元の位置に戻して縫合します。
歯ぐきの外からは器具が届かない、クリーニング後も残る深いポケットに用います。
- 検討する場合
- ステップ2の後も、6mm以上または出血を伴う5mmのポケットが残る場合。
- 費用
- 診査のうえお見積もり
歯周外科治療
歯ぐきと骨の治療を、吉澤翼医師が担当します
クリーニングを行っても深い歯周ポケットや骨の吸収、歯ぐきの下がりが残る場合、歯周外科治療によって、失われるおそれのある歯を残せる可能性があります。精密な検査から始め、治療の選択肢と費用を書面でご説明し、治療後も定期的なメインテナンスで経過を見守ります。
日本語・英語で対応します。自由診療のため、公的医療保険は適用されません。

歯周病は静かに進みます。出血や痛みが少ないまま、歯を支える骨が失われていくことがあります。国の調査では、4mm以上の歯周ポケットがある人の割合は、年代が上がるごとに高くなっています。
当院は、ヨーロッパ歯周病学会(EFP)の診療ガイドラインに沿った段階的な治療を行います[2]。手術を検討するのは、クリーニング後も十分に改善しなかった部位だけです。
01
歯周ポケット検査とレントゲンによる診査、セルフケアの指導、歯ぐきより上のクリーニング。喫煙や糖尿病などのリスク因子も確認します。
02
スケーリング・ルートプレーニングで歯ぐきの中の歯石を除去し、再評価します。目標は、出血を伴う4mmを超えるポケットと、6mm以上のポケットがない状態です。
03
6mm以上、または出血を伴う5mmのポケットが残る部位では、フラップ手術を検討します。骨の欠損が深さ3mm以上の形であれば、歯周組織再生療法を検討できます。
04
リスクに応じて3〜12か月ごとの定期的なメインテナンスで、治療後の状態を保ちます。
治療段階と基準:EFP S3診療ガイドライン(Sanz ら, 2020)[2]
どの治療が適しているかは、ポケットの深さや形、歯のまわりの骨、歯ぐきの状態によって決まります。それぞれの治療で期待できること・限界・費用をご説明したうえで、ご自身で選んでいただきます。
歯を残す
歯ぐきをめくって歯の根の表面とまわりの骨を直接見ながら清掃し、歯ぐきを元の位置に戻して縫合します。
歯ぐきの外からは器具が届かない、クリーニング後も残る深いポケットに用います。
歯を残す
歯の横に縦方向の骨の欠損がある場合に、失われた骨と歯の付着の一部を取り戻すことを目指す手術です。
EFPのガイドラインは、深さ3mm以上の骨縁下欠損を伴う深いポケットに対して、遮断膜またはエナメルマトリックスタンパク質を用い、必要に応じて骨補填材を併用する再生療法を推奨しています[2]。回復の程度には個人差があります。
骨造成
歯を失ったり抜歯したりすると、あごの骨はやせていきます。骨造成(GBR)は、骨補填材と膜を使って、インプラントを予定している部位など骨が足りない部位に骨をつくる治療です。
抜歯と同時に、抜いた穴へ骨補填材を入れることもできます。システマティックレビューでは、抜歯後に何もしない場合と比べて、骨の幅と高さの減少が抑えられると報告されています[4]。
歯ぐきの移植
下がった歯ぐきに対して、主に上あごの内側から採取した結合組織を歯ぐきの下に移植し、露出した根を覆ったり、薄い歯ぐきを厚くしたりする治療です。
コクランレビューでは、結合組織移植に歯冠側移動術を組み合わせる方法で、ほかの方法より根面の被覆と角化歯肉がわずかに良好となる可能性が示されています。ただし、根拠の確実性は低いとされています[3]。
歯ぐきの形を整える
増殖した歯ぐきを切除し、汚れがたまりやすい仮性ポケットを減らしたり、被せ物やベニアの前に歯ぐきのラインを整えたりします。
歯周病は再発することがあります。治療が終わった後も、定期的なメインテナンスがポケットを浅く、骨を安定した状態に保ちます。
EFPのガイドラインは、一人ひとりのリスクに応じて、3か月から最長12か月の間隔でのメインテナンスを推奨しています[2]。

歯周ポケットと出血を検査し、前回の記録と比べて変化を早く見つけます。
歯ぐきの上と中のプラーク・歯石を除去します(PMTC+エアフロー)。
特に注意が必要な部位の歯みがきと歯間清掃をお伝えします。
喫煙や血糖のコントロールは治りと安定に影響します。一緒に確認していきます。

口腔外科・歯周病
吉澤医師は、当院の口腔外科と歯周病の診療を担当しています。検査・治療計画・手術までを行い、メインテナンスを担当する歯科衛生士と連携して経過を見守ります。
金額はすべて税込です。自由診療です。治療計画と費用は治療前に書面でご説明します。静脈内鎮静は別料金でご利用いただけます。
料金表をすべて見る →歯ぐきは通常数週間で落ち着き、骨や付着の変化は数か月かけて再評価します。結果には個人差があります。
必ずしも必要ではありません。セルフケアと歯ぐきの中のクリーニングで改善する方も多くいます。手術を検討するのは、クリーニングと再評価の後も深いポケットが残る部位だけです。
形によっては一部が戻ることがあります。歯周組織再生療法は、主に深さ3mm以上の縦方向の欠損に用います。回復の程度には個人差があり、すべての欠損が適応になるわけではありません。
局所麻酔で行います。手術後数日の痛みや腫れはよくあり、痛み止めで対処します。不安が強い方は静脈内鎮静もご利用いただけます。
多くの方は1〜2日で普段の生活に戻ります。歯ぐきは数週間で落ち着き、数か月かけて結果を再確認します。
主に上あごの内側から採取します。採取した部位は自然に治りますが、しばらく痛むことがあります。
インプラントのまわりには十分な骨が必要です。骨が薄い・低い場合は、インプラントの前または同時に骨造成(GBR)を行うことがあります。
リスクに応じて3〜12か月ごとです。手術後は短い間隔から始めることが多くなります。
当院は自由診療の歯科医院で、公的医療保険は取り扱っていません。海外の保険や民間保険への請求用に、英文の明細書と診療証明書を発行します。
お手元のレントゲンや資料があればお持ちください。歯ぐきを検査し、治療の選択肢と費用を書面でご説明します。